荷物の追跡ツールを選んでみる
- Naruhi MOTOYAMA
- 2021年8月1日
- 読了時間: 4分
年に数回、堰を切ったように"Amazoる(アマゾる)"ことがあります。大抵は何か一つ必要なものが出てきて、「一個じゃ配達人に悪いしなぁ」という謎の良心の呵責を感じてしまい、ついつい欲しいものリストから手当たり次第にカートへ入れてしまう悪い癖です。しかし、ほとんどの商品は分けて配送されるので、かえって仕事を増やしているという配達人への呵責という。
他にも、eBay や Alibaba、その他海外の独自ネットショップも利用します。特に海外は配達の正確性に不安が付きまとうので、荷物の追跡は欠かせません。先日もある機器がラトビア共和国🇱🇻発で、よく知らないバルト三国の一国から発送されることに、漠然とした不安を抱いたものです。
こんな時に便利なのが、荷物追跡アプリなわけですが、これはこれで種類も豊富ですから何を選ぶかに頭を悩ませたりしませんか?ワタクシはします。
この手のアプリは、Deliveries に始まって、しばらくは 17TRACK に落ち着いていましたが、久しぶりにインストールした Parcel がなにやらいい雰囲気になっておりましたので、ここらでちょっとまとめておこうかと思った次第でございます。
あったらいいなの六つ
マルチプラットホーム(macOS/iOS/iPadOS、Webもあればなお可)で同期
地図で荷物の現在地が分かる(なんとなくでいい)
簡単に追跡番号が登録できる(Amazon(com, co.jp)、Apple Store と主要な配送業者に対応、さらに受注メールを自動解析してくれると最高)
状態の変更を通知
macOS(Big Sur以降)のウィジェットに対応
なんだかんだで見た目(UI)は重要
5は、macOS のヤロウが、Big Sur 以降でウィジェットの仕様をがっつり変えちまいやがったので、未対応のお気に入りウィジェットが多くがっかりしたからですが、Big Sur 以降に対応してくれるデベロッパーは、今後もなんだかんだで信頼できるかもって感じです。しかし、こういう"大鉈"を Apple はよく振り下ろすわけだけど、デベロッパーもユーザもたいへんよね。
というわけで、4つ選んでみました。
DELIVERIES
Amazon、Apple Store ともに対応。iCloud での同期もできるし、地図も表示(適当だけど)できて業者ごとに色分けされるなど、見た目は一番素敵です。Amazon は連携させて、自分の購入履歴から必要なものを選ぶ必要があります。
残念なのは、対応している業者は30程度と最も少なく、対応しているはずの DHL Express の荷物はエラーになってしまいました。
Big Sur 以降の新しいウィジェットにも対応していますが、表示のバリエーションは2つで以前のものより寂しいです。
17TRACK
Amazon と Apple には対応していませんが、500以上のデリバリープロバイダーに対応しているのがウリで、特に海外からの荷物はほとんど追跡できました。地図上に軌跡を表示する機能はありません。
デスクトップアプリはありそうに見せて、実際にはないようです。公式ページからリンクを辿っていっても macOS の App Store には情報だけで実際にはダウンロードできません。きっと消しちゃったんでしょうね。
PARCEL
全体的なバランスが最高です。Mac の新旧ウィジェットもあり、アカウントは"Apple でサインイン"で作れるので使い始める手間がほとんどなく、他のプラットホームではアプリケーションをインストールするだけで、データが同期できるという素晴らしさ。
Amazon にいたっては、連携するだけで Amazon の更新に合わせてで新しい荷物が自動で登録・更新されます。注文番号の登録すら必要ないという素晴らしさ。ですが、初期設定はモバイル版からしかできませんし、amazon.co.jp は言語の問題なのか理由は分かりませんが、残念ながら機能しませんでした(自動で登録はされるけど、更新されない)。
モバイルとデスクトップでは若干表示が異なるものの、必要最低限の情報が整然とまとまったシンプルな見た目もよいです。
AFTERSHIP
その名の通り、これは受け取る側よりは、ネットショップで荷物を発送する側向けのツールです。荷受け人も使えなくはないので、一応ご紹介。メールアドレスを登録すると、メールボックスからそれっぽいメールを自動で登録してくれるようですが、おっかないので試していません。そうそう、Apple や Amazon の番号は認識してくれませんでした。
本来の使い方は、WooCommerce、Magento、PrestaShopなど主要なネットショップシステムにプラグインとして組み込んで、発送した荷物を追跡するものみたいです。かなり細かくステータスを設定できるようで、お客様にも自社サイトからワンストップで荷物を追跡してもらえますので、顧客体験の向上に効果的でしょう。
まとめ
ワタクシは、Amazon が機能しないものの、全体的なバランスを考えて Parcel を利用することにしました。歴史のある Deliveries も良かったのですが、対応業者が少なく追跡できない荷物もあったことと、ウィジェットが寂しかったのが残念です。こちらを今後新たに利用を始める方は、550円/年か120円/月のサブスクリプション契約が必要な、”金を払わない乞食には使わせない”モデルなのでご注意ください。
Parcel は無料版は3件までの登録ですが、サブスクリプション契約によって、3件以上の登録、プッシュ通知、広告の除去、ウェブでのアクセスができるようになります。しかも、奥さん、今なら一年でたったの350円というご奉仕プライスです。
ま、ワタクシは使っていませんが、Amazon は公式のモバイルアプリの通知でなんとかなるかと思います。
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